医療関連感染情報の季刊誌 Vol.23 No.2 (2018)

消毒後ファイバースコープの微生物汚染の実態と対策

山﨑 博史(宇部興産中央病院 薬剤部)

 検査や治療のための内視鏡検査は極めて有用であり、検査件数は年々増加している。消化器内視鏡領域に用いるファイバースコープ(以下スコープ)は、セミクリティカルな医療器具のため高水準消毒剤による洗浄・消毒が実施されている1)。しかしながら、スコープ汚染による感染事例が多数報告2、3)されており、内視鏡管理のあり方が問題となっている。検査や治療時の感染を防止することは医療従事者の責務である。今回、当院のフタラール自動洗浄消毒器(エンドクレンズ-D ®)による消毒後のスコープに微生物の残存が見られたことから洗浄消毒方法を確認し、改善対策を行った。

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