医療関連感染情報の季刊誌 Vol.27 No.1 (最新号)

手指衛生の徹底と病院管理者の意識改革から感染対策の向上を図る

中通総合病院

 社会医療法人明和会中通総合病院は、秋田市内中心部に立地し、医療圏は県内全域に及ぶことから、秋田における地域医療の担い手として中心的な役割を果たしている。過去数年間は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる医療のひっ迫が全国的に取り沙汰されてきたなか、同院ではICT(Infection Control Team:感染制御チーム)を中心に、標準予防策の徹底強化を図り、感染対策に力を入れてきた。
 特に手指衛生については、アトピーの素因や頻回な手洗いなどによる手荒れによって、アルコール手指消毒の実施が難しくなるため、職員の手荒れの予防とケアを図る取り組みを実施し、また外来入口には手指衛生の徹底をはかるため、アルコール手指消毒薬とノンアルコール手指消毒薬の2 種類を備え付けている。感染対策を徹底するためには何が必要なのか、同院の感染対策を主導する平山雅士先生と感染制御部 感染管理認定看護師(CNIC)の齊藤由美子さんに話を伺った。

医療関連感染情報の
季刊誌

CARLISLE