医療関連感染情報の季刊誌 Vol.27 No.1 (最新号)

APSIC2022に参加して

森兼 啓太(山形大学医学部附属病院 検査部・感染制御部)

 2022 年7 月28 日から31 日まで、シンガポールにおいてアジア太平洋感染制御学会(Asia Pacific Society of Infection Control;APSIC)の第10 回学術集会が開催された。APSIC は、感染制御を主な領域とするアジア太平洋地域の学会が会員となる形で1999 年に設立された。日本からは日本環境感染学会が会員となっている。CARLISLE の海外レポートでもしばしば紹介されているが、学術集会に多くの日本人が参加してきた。第1 回は香港で行われ、筆者が感染制御関連の国外の学術集会に初めて参加したのがこの集会であった。学術集会は以後4 年毎(2003 年、2007 年)、2009 年からは2 年毎に開催されている。シンガポールは第2 回(APSIC2003)を担当したが、SARS の影響で2004 年に延期開催された。今回も2021 年に開催予定であったが、COVID-19 の影響で2 度延期し、ようやく今回開催できた。

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