医療関連感染情報の季刊誌 Vol.27 No.1 (2023)

医療現場における手荒れ対策

飯田 玲美、岩澤 億斗(東京大学医学部附属病院 皮膚科)

コロナ禍における手荒れ

 コロナ禍において感染拡大防止策として手指消毒や手洗いをする機会が増え、それに応じて手荒れ、あかぎれなどの肌トラブルが増えている。
 医療現場では新型コロナウイルスを含めた感染対策の観点から手指消毒や手洗いの徹底が求められるが、その中でも患者と触れ合う機会の多い看護師は手が酷使されている現状がみられる。実際に、看護師の25%が手の皮膚炎の症状や徴候があると報告されている。
以下に手荒れのメカニズム、対策について紹介する。

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