Suppl.74)Y's Seminar2025【第1回】
感染対策にナッジを活用 ~ 臨床現場で“ そっと後押し”を実践するには~
司会・演者:小池 智子先生(慶應義塾大学 看護医療学部/慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 准教授)
演者:鈴木 徳洋先生(市立豊中病院 感染対策室 室長補佐・感染管理特定認定看護師)
医療現場においては、さまざまな場面で手指衛生をはじめとした感染対策行動が必要とされる。しかし、多忙な日常業務の中で望ましい感染対策行動をとり続けることは決して容易ではない。その対応策として昨今注目されている手法が「ナッジ(nudge)」 である。ナッジは行動科学の知見を活用し、人々が自然に望ましい選択をするよう促すアプローチである。
本セミナーでは、感染対策においてナッジ理論を実践的に導入されているお二人の先生方にご登壇いただき、ナッジの基本概念や設計方法、効果的な実践のためのポイント、具体的な実施事例とそれらの成果、さらには今後の発展に向けた課題などについて、お話しいただいた。