医療関連感染情報の季刊誌 Vol.28 No.2 (最新号)

医療施設のCOVID-19 クラスターとこれからの換気対策

林 基哉(宮城学院女子大学 名誉教授 北海道大学工学研究院 客員教授)

新型コロナウイルスのエアロゾル感染
 新型コロナウイルスは、当初、接触感染と飛沫感染とされたが、クラスター対策班の調査に基づいて、換気対策が必要となった。
国立感染症研究所(現在は国立健康危機管理研究機構)はエアロゾル感染(ウイルスを含むエアロゾルの吸入による感染)を定義し、新型コロナウイルス対策分科会は、室内気流によってエアロゾルが移動することによる風下感染と換気不足によってエアロゾルが空間内に拡散充満することによるに空間拡散感染の2 つのリスクに基づく対策を示した。

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